2014年9月21日日曜日

平成26年9月・SSKCLUB近畿学習会

教室の使用教材・SSKCLUBの近畿学習
会へ出席するため、京都へ行ってきました。
テーマは三級・小数 ①・一年生の総集編です。

いつもは生徒を指導する先生ですが、講習会では講師の先生から指導を受ける生徒です。
先生に質問されそうになると、机に目を伏せ「どうか当たりませんように・・」とお祈りします^^;
そんな中、今日の講習会は質問が私に集中!(なんで?(;_;)

先生「片岡先生、キッズ2の要点を全て答えてください」

先生「片岡先生、10月導入の算数教材を二年生から六年生まで全て答えてください」
 
先生「片岡先生、前に出てきて掛け算の定位法を実演してください」

先生「片岡先生、今度は割り算の定位法を実演してください」

などなど、直々に猛稽古をつけてもらいクタクタに…緊張のあまり講習会の写真を撮り忘れました…。

講習会の終了後、先生達と京都市立美術館のプロジェクションマッピングを見学。

プロジェクションマッピングとは、パソコンで作成したCGプロジェクターの様な映写機器を用い、建物や物体、あるいは空間などに対して映像を映し出す技術の総称をいう。(Wikipediaより抜粋)

こんな美術館が

こんな風に変身します


はじめてプロジェクションマッピングを見ましたが、幻想的で素晴らしかったです。
密度濃い〜充実した一日でした^_^



2014年9月3日水曜日

こどもといっしょに たのしく さんすう


渡辺恵津子「こどもといっしょに たのしく さんすう(考える力を育てる学習法)小学1〜3年」一声社


「数遊びを通して数の理解を深めよう」という本。
アマゾンでの評価が高かったのでなんとなく購入したのですが、読んでびっくり!その内容が凄いのです。

「3あつめ」は一年生の子供達が、同じ仲間のものを三つ集めるという話。

教室の生徒が本を3冊、ボールを3個、カサを3本など集めてくる中で、圭介君は「石ころ、木切れ、ガラス片」を集めてきます。
「これでは何の仲間を集めてきたのかわからない!」という意見が出てきて、圭介君が集めたものは「本当に3なのか?」と議論が始まります。
結局は「ゴミ(の仲間)が3つ」と落ち着くのですが、なんか釈然としません。

このエピソードから集合をつくるには同じ性質・性格を持つ必要があることが解ります。
「石ころが1個、木切れが1本、ガラス片が1枚、合わせて3個本枚??」
それぞれの性質・性格が違うものだと、助数詞をつけて数えることもできません。
 
続いて「水滴を3粒集めてきた」という子がビニール袋を持って登場。
またもや議論が始まります。
「3粒なんか見えない」
「水は数えれない」と喧々諤々。

このエピソードからは分離量連続量を学習できます。

分離量とは細かく分割できないものです。上記でいえば本、ボール、カサが分離量にあたります(例えばボールを二つに分割したら、それはもうボールではありません。ただのゴミです^^;。カサや本も同様です)
一つ、二つと数えれるのは分離量だけです。

それに対して、連続量はどこまでも分割できるものです(水はどんなに細かく分割しても水です。長さ・重さ・時間・温度などもそうです)
どこまでも分割できるため、連続量は一つ、二つと数えれません。
そのため便宜的にm、㎗、分、秒、kgといった単位を使用します。
この連続量は単位の換算や小数に繋がる大切な学習です。


「こんな本が沢山出回ったら、ウチの教室の存在価値が危うくなる!?」と危機感を感じさせるほど、この本は良く出来ております。
いい本に巡り会えました。